【展覧会レポート】草間彌生美術館『心の中の詩』

トップ画像の作品:草間彌生《真夜中に咲く花》2010年

あなたの心の中には、どんな“詩”がありますか?

小さい頃の思い出、ふと浮かんできたメロディー……きっと、その人にしかない「心の中の詩」が人びとの数だけあるのだと感じます。
その中で、幼少期から自身の心の中に湧き上がるヴィジョンや、個人的な幻覚体験をアートに昇華させた作家がいます。草間彌生です。

そんな草間の豊かな創作世界を紹介する、東京都新宿区草間彌生美術館で新たな展覧会が開催されています。

いろいろな画材を使った大型作品や、インスタレーションなどの表現技法を用いた体験型の展示が並ぶ濃密な空間。
本記事では、その見どころをご紹介します。

展覧会のフライヤー画像
草間彌生《残夢》1949年、《赤い地平線》1980年
草間彌生美術館(東京)でのインスタレーション・ビュー 2022 © YAYOI KUSAMA

『心の中の詩』

本展でご紹介しているのは、内側から溢れ出すイメージの数々や、心の葛藤をありのままに映し出した作品群。どこかシュルレアリスムを彷彿とさせる要素もあります。

5フロアにわたる展示会場に並んだ作品のジャンルは、実にさまざま。
平面作品や立体作品、インスタレーションなど幅広く楽しめる展覧会となっています。

こんな人におすすめ

・草間彌生が好き!彼女のいろいろな作品を見たい!

・モダンなミュージアムで手軽に現代アートを見たい!

・休日に新宿付近でアートな時間を過ごしたい!

心の中の詩とは?

草間彌生は、自身の創作について「もっぱら自分の内面の問題」であると語っています。
理性的な考えにとらわれず、無限の想像力や内なるイメージに目を向けた創作は、他の人には真似できないオリジナリティそのものです。

今回の展示作品からは、本来は触れる機会のないそうした内面性をありありと感じられます。

展覧会の見どころ

コンパクトな展示空間だからこそ、大型作品が映える!
受付のある1階から5階(屋上)まで、一部では写真も撮りながらお楽しみいただけます。

白一色の空間だからこそ、草間彌生作品らしい鮮やかな色使いも際立っているのが印象的です。

特に圧巻なのは、“筆の動きと共に頭に浮かんでくるヴィジョンを画面上に描いた”という大型アクリル絵画シリーズ、《わが永遠の魂》。新作もあり必見です。
こちらは3階にあります。作品に高さがあるので、4階へと続く階段の途中から見渡すのも楽しいですよ!
※他の方の鑑賞や通行の妨げにならないようご配慮くださいませ。

草間彌生ワールドに魅了される!

先述した《わが永遠の魂》は、2009年〜現在に至るまでに制作されたシリーズ。一方で2階にある作品の制作時期は50年代〜60年代のものも多く、長期間にわたって創作を続けてきた草間のエネルギーを感じられます。

展示室は1階から階段で順番に5階まで進み、エレベーターで降りてくる一方通行が基本。ただ、混雑状況によっては気になった作品をもう一度見に行く楽しみ方も可能です。

作品タイトルにも詩的なエッセンスが感じられ、ポエムを読んでいるような体験ができますよ。

草間彌生《命》2015年

インスタレーションがおもしろい!

4階にあるインスタレーション《I’m Here, but Nothing》は時間制で順番に楽しめる部屋。
係の方の指示を聞いて待ちましょう。

部屋に入るとそこは、草間彌生の幻覚の世界。
トリップしてしまいそうな非日常感が刺激的です。

草間彌生《I’m Here, but Nothing》2000/2022年

ショップにはオリジナルグッズが沢山!

1階のミュージアムショップでは、展覧会のカタログやグッズが販売されています。
手頃なお菓子はお土産にもちょうど良く、ハンカチのような小物はオシャレにこだわりたい人におすすめ。

有名な《南瓜》のオブジェも!
鑑賞が終わったら、ぜひ立ち寄ってみましょう。

まとめ

草間彌生らしさがいっぱいに詰まった『心の中の詩』。キャンバスいっぱいに描かれた生命力溢れる作品を見て、あなたの“心の中の詩”が共鳴するかもしれません。

会期は8月28日(日)までです。

開館日は木・金・土・日曜日および国民の祝日と限られており、入館はWebからの事前予約が必須です(窓口での券売なし)。
都心で地下鉄や都バスでのアクセスが便利な草間彌生美術館、この夏にアートな休息を楽しみたい方にはぴったりではないでしょうか?

ぜひ気軽に足を運んでみてください。

展覧会情報
会期2022年3月3日(木)~ 2022年8月28日(日)
住所〒162-0851 東京都新宿区弁天町107
時間11:00~17:30
休館日月・火・水曜日(祝日を除く)
観覧料一般 1,100円(税込) 小中高生 600円(税込)
※未就学児は無料。団体割引の設定はございません。
TEL
URL草間彌生美術館|https://yayoikusamamuseum.jp/
交通案内東京メトロ東西線「早稲田駅」出口1から徒歩約7分
都営地下鉄大江戸線「牛込柳町駅」東口から徒歩約6分
都営バス 白61、バス停「牛込保健センター」または「牛込弁天町」より徒歩すぐ。
ご案内

※会期・開館情報は状況により変更になることがあります。

最新情報は、美術館のホームページ、SNSをご覧ください。