瀬戸内海の島々で3年に1度開かれるアートフェス、瀬戸内国際芸術祭。
この記事を書いているさつまも、“瀬戸芸”を楽しみにしているアートファンの一人です。
初めてこのイベントを知った2016年から、ずっと行く機会をうかがっていました。
草間彌生や李禹煥など著名なアーティストの作品や、ベネッセが主催するプロジェクト「ベネッセアートサイト直島」の企画など見どころが沢山。
旅行も兼ねて、遠方からも多くの人が訪れます。
そこで気になるのが、交通アクセスや施設の予約方法などではないでしょうか?
本記事では、私の実体験も含めながら「これから瀬戸芸に行きたい!」「瀬戸芸に興味があるけど、何を準備すればいいの?」と思っている人に役立つ情報をお届けします。
この記事を書いた人
瀬戸内国際芸術祭の概要
瀬戸内国際芸術祭は、瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台に開催される、現代アートの祭典です。
2010年にスタートして以来、「瀬戸内=アート」のイメージを持つ人も増えたのではないでしょうか?
期間は4月〜11月と長く、それぞれ春会期・夏会期・秋会期と3つの区分になっています。
開催地の詳細は次の通りです。
- 直島(なおしま)
- 豊島(てしま)
- 小豆島(しょうどしま)
- 犬島(いぬじま)
- 大島(おおしま)
- 男木島(おぎじま)
- 女木島(めぎじま)
- 本島(ほんじま)
- 沙弥島(しゃみじま)
- 粟島(あわしま)
- 高見島(たかみじま)
- 伊吹島(いぶきじま)
- 宇野港(うのこう)
- 高松港(たかまつこう)
島によっては面積が広いため、アートスポットや観光名所を周るのに1日かかることも。
「すべての島を余すところなく楽しみたい!」という方は、数日間を確保して余裕のあるスケジュールを組むのがおすすめです。
次に、気になる予約やアクセスの方法について解説します。
「瀬戸芸にはそもそもどうやって行ったらいいの?」「行くならいつがおすすめ?」と思っている方もいるのではないでしょうか。
公式サイトでは、東京方面・大阪方面・福岡方面などさまざまな地域からのアクセス方法を紹介しています。
ここでは、アクセスについて概要的な情報をお伝えします。
会期が長いので、「いつ行こうか?」と迷ってしまいますよね。
どの時期も楽しめる展示や企画が盛り沢山ですが、瀬戸内のきれいな海を見られる春・夏はやはり人気です。
ただし、ゴールデンウィークやお盆は通常よりも混雑するため、多少の混み具合を見越した旅程を立てましょう。
夏場は台風の影響にも注意が必要です。
フェリー満席・鑑賞整理券の終了などの情報は、公式アプリ「瀬戸芸デジパス」からリアルタイムでチェックできます。
混雑で予定を変えなければならないときも、柔軟に対応できるように代替案や別ルートを考えておけば大丈夫です。
「瀬戸芸に行こう!」と決めたら交通手段をしっかりと確認しておきましょう。
島の交通は都心とは違い、フェリーの運行本数が1時間に1本程度と決まっていたり、タクシーを使うときには電話をが必要だったりと、注意点もあります。
スムーズに楽しめるように、交通手段や利用できる時間もチェックしておくと安心です。
お住まいの地域や周遊するコースによって、さまざまな方法があります。
さつまは東京⇔岡山の往復ルートを選び、skyticketでフライトを予約しました。
行き
羽田空港 → 岡山空港 → 岡山駅 → 宇野港 → 豊島
帰り
犬島 → 宝伝港 → 岡山駅 →岡山空港 →羽田空港
他には新幹線や寝台特急を使ったアクセス方法もあります。
現地での交通手段はフェリーです。
滞在が3日間以上の方は、フェリーが乗り放題になる「共通乗車券」を買うのがおすすめ。
ただし、フェリー限定でしか使えないため旅客船や高速艇は対象外となります。
コンビニでの事前発券も忘れないようにしましょう。離島にはほぼありません。
共通乗車券はイープラスやローチケなどで購入できます。
島の中を移動する方法は、主に次の5つです。
- 島内レンタカー
- 島内タクシー
- 海上タクシー
- レンタサイクル・バイク
- バス
小豆島のような広い島では、レンタカーを使って車で移動するのが便利です。
小さな島ではフェリーの港の近くにレンタサイクルがありますので、自転車で身軽に移動するのも気持ちいいですよ。
宇野港にアクセスできるJR宇野みなと線では、「JR宇野みなと線アートプロジェクト」によってモノトーンに彩られた4つの駅を見られます。
線路沿いの4駅(常山駅・八浜駅・備前田井駅・宇野駅)が白と黒のラインで装飾され、駅ごとに変化する風景を楽しめる。
電車が好きな人、特に地方の私鉄に乗りたい人にはおすすめです。
瀬戸芸に行く前に、チケット・観覧施設・宿泊などの予約をしましょう。
以外に見落としやすいのが、食事の予約。
ハイシーズンは国内外からの観光客が多くなるため、人気のお店では並んで待つ可能性もあります。
島のレストランや小料理屋は席数が少ないところもあるので、事前の予約がおすすめです。
瀬戸内国際芸術祭に参加するには、作品鑑賞パスポートが必要です。
パスポートがあれば、会期中いつでも芸術祭の参加作品・施設を見学できます。
イープラスやローチケなどで購入できますので、詳しくは公式サイトの案内を確認しましょう。
パスポートには3つの種類があります。
- すべての会期で有効な「3シーズンパスポート」
- 春・夏・秋それぞれの会期のみ有効な「会期限定パスポート」
- 1日又は2日間限定で芸術祭の有料作品(施設)を各1回鑑賞できる「デイチケット」
作品鑑賞パスポートを提示すると、香川県・岡山県の文化施設や飲食店等の対象施設で割引を受けられるのも嬉しいところですね。
一部の美術館や展示は、鑑賞するにあたって事前の予約が必要です。
公式サイトの「開館カレンダー」に「予約制」や「オンライン予約」と書いてあるものは、早めに予約を済ませておきましょう。
宿泊先はいろいろなスタイルがあります。
- ホテル
- 旅館
- ドミトリー
- 民宿(一棟貸しもあり)
最も多いのは民宿で、島のおいしい食材や海の幸を使った夕食・朝食付きのお宿もあります。
1名からでも泊まれる宿がいくつかあるので、立地や雰囲気などを好みに合わせて選んでみましょう。
お宿によっては、夜泊まる日の日中に荷物を預かってくれるところもあるようです。
手荷物預かり所は各島にいくつかありますが、お宿で預かっていただいたほうが便利かもしれません。
各島では食事のできる場所が限られているため、事前にランチや夕食の予約をするのがおすすめです。
また、お店によっては週3日ほどしか空いていなかったり、不定休になっていたりする場合もあります。
店舗のホームページやSNSをチェックして、最新情報をチェックしましょう。
さまざまなテイストのお店がありますが、瀬戸内海産の海鮮は新鮮でおいしいです。
ベジタリアンやヴィーガン向けのお料理を提供しているお店もあります。
朝食や夕食は、宿泊先で食事付きプランを用意していることもあるので確認してみましょう。
瀬戸内国際芸術祭に行く前に、準備しておくと便利なアイテムを3つご紹介します。
瀬戸内の島に行くときは、現金を持っていきましょう。
島によってはATMがなく、クレジットカードや電子マネー・コード決済が使えないこともあります。
また、フェリーの乗船場や飲食店では両替が難しいこともあるので、小銭も用意しておくのがベターです。
日差しの強い春会期の5月頃や、猛暑になりやすい夏会期はUV対策や熱中症予防が大切です。
帽子やサングラスがあれば、快適な島旅を楽しめますよ。
リゾート気分も味わえて一石二鳥です。
瀬戸内国際芸術祭の公式ガイドブックは、あると便利なお役立ちアイテム。
全国主要書店、Amazonなどのインターネット通販で購入できます。
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行く前にチェックして、見たい作品や行きたいスポットを元に旅程を組んでみましょう。
瀬戸内国際芸術祭では、お土産にもぴったりな公式グッズを販売しています。
缶バッジや手ぬぐい、サーモタンブラーなどかわいいグッズは公式サイトにも掲載されています。
他にも島には魅力的な品物がいっぱい!
たとえば、オリーブが有名な小豆島ではおいしいオリーブ油や、お醤油・ラー油などが手に入ります。
瀬戸内国際芸術祭に行くにあたり、初めて四国や瀬戸内を訪れる方もいるかもしれません。
本記事で紹介した交通アクセス・宿泊・予約などをチェックしておけば大丈夫です。
しっかりと準備をして、瀬戸芸を存分に楽しみましょう。
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