刀剣と歴史を巡る旅へ。小田原城下町の見どころやお土産を一挙紹介

神奈川県小田原(おだわら)市は、かつて難攻不落の名城と恐れられた小田原城がある町です。小田原城は昭和35年(1960年)に江戸時代の姿に復興され、現在は展示室や展望デッキを備えた施設となっています。

小田原といえば、豊臣秀吉による小田原攻めが行われた地。さまざまな戦国武将はもちろん、彼らが携えた刀剣にも深い縁がある場所です。

晩夏のとある日、小田原を巡る小旅行へ。小田原城を中心としたこの町の見どころを一挙にご紹介します。

小田原は刀剣ファン必見の聖地。

小田原城

小田原城は後北条氏(小田原北条氏)の居城で、後北条氏は天正18年(1950年)の小田原征伐によって滅亡させられました。当時の詳しい歴史やエピソードは、小田原城内の展示パネルや映像で紹介されています。

オンラインゲーム「刀剣乱舞ONLINE」のファンの間では、後北条氏やその関係者が所持していたとされる刀剣男士として、江雪左文字・山姥切国広・山姥切長義・地蔵行平・日光一文字を“小田原組”と称しています※小田原組の括りに関しては諸説あり

また、小田原城は舞台『刀剣乱舞』(通称:刀ステ)の野外公演『外伝 此の夜らの小田原』が行われた聖地でもあります。2017年11月、リニューアルオープン以降の小田原城への来場者100万人達成記念として、特設ステージで一夜限りの特別公演が行われました。

詳しい公演情報・出演キャストなどは舞台『刀剣乱舞』の公式サイトからご覧いただけます。

小田原へのアクセス

小田急ロマンスカーで渡る、東京都と神奈川県の境を流れる多摩川。

東京都・新宿駅からは小田急小田原線の急行で「小田原」駅まで1時間40分ほど。鈍行でも行けますが、特急の「小田急ロマンスカー」を使うと70分ほどで到着するので快適です。いずれにせよ直通で行けるのは魅力的。

また、小田原駅は東海道・山陽新幹線の停車駅でもあります。遠方からの来訪は新幹線もおすすめです。

まずは小田原城へ。刀剣の展示も見られる

小田原城は、小田原駅で下車したら歩いてすぐ。

天守閣に登る際は有料のチケットが必要です。現地でも購入できますが、小田原城の公式サイトで事前にオンラインチケットを買っておくと便利です。

展示フロアは全5階、2階「常設展示室2 戦国時代の小田原城」以外は全て撮影OKです。※2023年8月時点

最上階にある展望デッキは、海と山の素晴らしい景色を一望できる最高のロケーション。相模湾の伊豆大島や江ノ島、丹沢や箱根の山々がよく見えます。

出口近くで立ち寄れるショップでは小田原城土産や戦国武将グッズ、箱根寄木細工の小物などが売っています。天守閣の他には「常盤木門SAMURAI館」でも刀剣・甲冑など武具の名品が見られるので、こちらもお見逃しなく。

お食事や休憩は「本丸茶屋」「本丸売店」で。地元の特産品を使った名物料理が食べられます。 季節のイベント時には美味しいかき氷「みかん氷」が人気。

8月中旬〜下旬には南堀の蓮が見頃を迎えます。小田原城址公園は他にも、梅・桜・藤・花菖蒲など四季折々の花の名所として知られている場所です。

小田原城下町を散策しよう。お土産も沢山

現在の小田原駅周辺は、かつて小田原城下町として栄えた場所。旅の醍醐味のひとつ、グルメやショッピングも楽しめます。小田原城の付近は風情のある茶店や定食屋さんなどが多く、散策していれば素敵なお店に巡り会えるかもしれません。

小田原といえば鯵(あじ)。漁港が近くにある小田原では、港から直送された新鮮な地魚の海鮮丼やお寿司などを味わえます。この日は「小田原バル」でアジフライ、刺身、鯵はんぺん、南蛮漬け、なめろうを堪能しました。自家製辣油でいただくふわふわのアジフライは絶品!ウスターソース と混ぜても美味しい。レモンを絞って、サクサクの衣をひたひたにして食べるのもまた美味。

お酒好きな人には地域限定クラフトチューハイをどうぞご一緒に。小田原レモン、小田原うめ、湘南ゴールドのチューハイをたっぷり飲めます。

小田原鯵ざんまい定食 1,880円(税込)
旬のフルーツドリンク 夏みかん のんある 320円(税込)

他には小田原名物といえば次の通り。

  • 柑橘類(片浦レモン、みかん、湘南ゴールドなど)
  • かまぼこ(有名ブランド「鈴廣」「籠淸」など)
  • 小田原おでん
  • 干物(老舗の「山安」さんが有名です)
  • 梅干し
  • ういろう、和菓子

駅周辺の商業施設には「ラスカ小田原」「ハルネ小田原」「ミナカ小田原」があります。

店舗は色々あるので、是非お気に入りを見つけてみて。個人的なおすすめは「金目鯛とくぞう」さん、だし塩の試飲ができるのと、試食の金目鯛煮付けが美味しい!お土産にもぴったりです。

「ミナカ小田原」は江戸情緒香る雰囲気が魅力的で、是非行ってみてほしいのが「展望足湯庭園」。箱根湯本の天然温泉を足湯で楽しみながら、小田原城天守閣の展望デッキとほぼ同じ眺望を楽しめます。利用料は何と無料!癒されます!遠くに小田原城の白い天守閣が見える眺めが素敵。

「ミナカ小田原」3階 金次郎広場

小田原から足を伸ばしてみて。杉本博司のアートスポット「江之浦測候所」

小田原市内には現代美術作家・杉本博司氏が設計したランドスケープ「江之浦測候所(えのうらそっこうじょ)」があります。静謐さと美しい景色、アート作品を楽しめるスポットで美術好きの人には特におすすめ。来場は予約必須で電車やバスの本数が少ないのですが、計画を立てて是非足を運んでみてほしい場所です。

小田原駅からJR東海道線で2駅乗り根府川駅へ。「海の見える駅」として鉄道ファンからも人気の駅です。

ここから無料送迎バスまたはタクシーですぐ。駐車場があるので車で行くこともできます。

「海の見える駅」として鉄道ファンやフォトグラファーに人気の根府川駅

見学時間は1.5〜2時間ほど。基本は昼間のみの開放ですが、8月限定の「夕景の部」や秋の「満月の会」など、季節によっては特別な見学プログラムもあります。※以下の写真は2023年8月の「夕景の部」より

段差や未舗装路など歩きにくい箇所がいくつかあるので、スニーカーや履き慣れた靴で行くのがおすすめです。

小田原で刀剣と歴史を巡る旅を楽しもう

小田原は都内から日帰りでも行ける近距離が魅力。もちろん、宿泊してゆったり過ごしたり、箱根や熱海・伊豆まで足を伸ばしたりしても楽しめます。刀剣と歴史の物語を巡る小田原の旅、是非訪れてみては。

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