商店街の空き店舗を活用した、地域活性型アートプロジェクト「三島満願芸術祭」が11月2日から開催

三島アートプロジェクト実行委員会(静岡県三島市 実行委員長 山森達也)は、昨年に続き2024年11月に「三島満願芸術祭2024」を開催しました。11月2日(土)から12月1日(日)の1か月間、静岡県三島市に現代アートを展示し、街中を彩りました。

三島満願芸術祭とは

“まちをひらく芸術祭”というコンセプトで、三島市内にある商店街の空き店舗や公共空間を活用し、アーティストの作品を制作・展示する地域活性型アートプロジェクトです。

現代アートの作品を見ながら、訪れた人に三島市の街中を感じていただくことを目的にしています。

キュレーター及びアーティストの紹介

三島満願芸術祭のキュレーターは青木彬氏が務め、3名のアーティストと共にアートプロジェクトをつくり上げました。

キュレーター:青木彬

インディペンデント・キュレーター/一般社団法人藝と代表。1989年東京都生まれ。東京都立大学インダストリアルアートコース卒業。アートを「よりよく生きるための術」と捉え、アーティストや企業、自治体と協働して様々なアートプロジェクトを企画している。

近年は社会福祉とアートの接点を模索しながら実践を重ねるほか、セツルメント運動に関する調査を行う。これまでの主な活動に「黄金町バザール 2017 DoubleFaçade 他者と出会うための複数の方法」(横浜市,2017)、社会的擁護下にあるこどもたちとアーティストをつなぐ「dear Me」プロジェクト(AIT,2017~2020)まちを学びの場に見立てる「ファンタジア!ファンタジア!─生き方がかたちになったまち─」(墨田区,2018~)など

参加アーティスト:Canis Lupus Familiaris

三井淑香と占部史人の元夫婦によるユニット。アーティストの二人が子育てをしながら見えてきた日常に溢れている問題を作品として提示するために結成。

結婚をして子供が生まれると、想像以上にたくさんの問題が湧き起こってきた。当たり前とされていることに疑問を持ちながら、より自分達らしく豊かに暮らすためのアイデアや、新しい家族のあり方を模索する。最近では愛犬ウィリー・ウィンキーも加わり、たくさんの方たちからのサポートを受けながら、作品を制作し、子育てをし、犬を育てている。今回は三島の街でユニット“Canis Lupus Familiaris”として初めて作品を発表する。

参加アーティスト:水戸部春菜

1995年神奈川県生まれ。2018年東北芸術工科大学デザイン工学部グラフィックデザイン学科卒業。自在な素材と手法を用いて、鑑賞者に人や動物の形態ではなく、状態を想起させるようなドローイング表現を探求する。

主な個展に、「Happy End」(IDEE 自由が丘店、東京、2022)、「town」(galleryN、愛知、2021)、「don’t try」(西武渋谷店、東京、2021)、グループ展に、「YOKOSUKA ART VALLEY HIRAKU 往古来今 / 見えない泉をさまよいさがす」(横須賀美術館、神奈川、2024)、「nine colors XVI」(西武渋谷店、東京、2022)、「わからなかった昨日の翌日」(豊田市美術館ギャラリー、愛知、2021)など。受賞歴に、「群馬青年ビエンナーレ」ガトーフェスタハラダ賞(2021)、「第23回岡本太郎現代芸術賞」入選(2020)など。

参加アーティスト:小林万里子

1987年大阪府生まれ。テキスタイルアーティスト。染織技法と多様な素材を組み合わせていく方法で世界に存在する様々な結びつきを表現する。我々が「人」として生きる「今」という時間を繙きながら、重層的に織りなされる色や形の混沌のイメージによって生命の本質的な姿を描き出すことを試みる。

主な展覧会に、「布の芸術祭 FUJI TEXTILE WEEK」(山梨、2022)「あざみ野コンテンポラリーvol.13」(神奈川、2022)「Reborn ArtFestival」(宮城、2021)「オーバーストーリー」(KOTARO NUKAGA、2021)「背負うなら太陽だけでいい」(CADAN 有楽町、2020)など

会期中の豊富な開催イベント

会期中、地域・アートに関連するイベントを20回以上開催しました。

オープニングセレモニー
日時:2024年11月2日(土)11:00~12:00
場所:佐藤塾(三島市本町13-21)
概要:1か月間開催される三島満願芸術祭の開幕を記念し、開幕を記念したセレモニーを開催します。
登壇者:豊岡武(三島市市長)、西原宏夫(三島市観光協会会長)、加藤良晴(佐野美術館常務理事)、山森達也(三島満願芸術祭実行委員長)、青木彬(三島満願芸術祭2024キュレーター)

マステで巨大アートづくり feat.水戸部春菜
日時:2024年11月2日(土)13:00-14:30
場所:みしま未来研究所
概要:三島満願芸術祭参加アーティスト水戸部春菜が描いた下絵にマスキングテープを貼り、1m×3mの巨大なアートをつくります。作成したアートは本町にあるストリートギャラリー「アルテアルイテ」に会期中展示予定です。本イベントは小学生を対象としたイベントです。

特別トークセッション「よりよく生きる(well-being)を支えるまちへ。アートだからできること」
日時:2024年11月3日(日)14:00-15:30
場所:CROSS MISHIMA(三島市南本町1-2)
概要:アートを「よりよく生きる術」と定義する三島満願芸術祭キュレーターの青木彬氏と、これまでアート×福祉という分野で数々のプロジェクトを手掛け、見てきた櫛野展正氏による特別トークセッションです。
登壇者:櫛野展正(アーツカウンシルしずおか チーフプログラムディレクター)、青木彬(三島満願芸術祭2024キュレーター)

ウィリーウインキーと行く、ワンちゃんのためのアートツアー
日時:2024年11月30日(日)15:00-17:00
場所:CoDoUみしま(三島市本町1-32)
概要:三島満願芸術祭2024参加アーティストであるCanis Lupus Familiarisが制作・展示する、犬のための美術館をはじめ、様々なアートをワンちゃんと一緒に巡ります。犬のためのアートツアーはもしかすると日本初かもしれません。

三島満願芸術祭×BARコラボ企画
日時:会期中(2024年11月2日~12月1日)*営業日は各店舗に準ずる
場所:各店舗(詳細は三島満願芸術祭のWebサイトをご覧ください)
概要:三島はBARが非常に多い街です。そんなBAR文化を感じて頂くために、三島満願芸術祭のカラーを使ったオリジナルカクテルを提供して頂きます。アート鑑賞の後にバーホッピングをお楽しみ頂けます。

この他にも多数のイベントを企画しています。


静岡県三島市は伊豆半島の付け根に位置し、東海道新幹線、JR東海道線、伊豆箱根鉄道の駅が集まる交通の要衝です。品川駅からは新幹線を利用すれば、最短37分で三島駅に到着できます。

三島市民の皆様はもちろん、市外からお越しの方々も、この機会にぜひ芸術祭をお楽しみください。

開催概要
会期2024年11月2日(土)~2024年12月1日(日)の金・土・日・祝
展示場所静岡県三島市の街中5か所(総合受付:〒411-0855 静岡県三島市本町1-32 CoDoU三島)
時間10:00~17:00
休館日月・火・水・木
URL公式サイト|https://manganart.com/
後援静岡県、三島市、三島市教育委員会、三島市観光協会、三島商工会議所、伊豆箱根鉄道、三島信用金庫
支援アーツカウンシルしずおか

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