令和4年(2022年)に、東京都・上野の東京国立博物館は創立150周年を迎えました。このことを記念して、国宝すべてを含む所蔵品を披露する史上初の展覧会が開かれています。国宝の数はなんと89件。一大イベントである本展では、公式グッズや特別コラボも充実しています。
来場を検討している人が気になる情報を中心に、アクセスやチケット予約などの基本情報や、これから行く人が知っておきたいおすすめポイントについて解説します。
東京国立博物館創立150年記念 特別展『国宝 東京国立博物館のすべて』は、東博(トーハク)の愛称で親しまれる東京国立博物館の150年にわたる歩みを振り返るとともに、東博が所蔵する国宝89件をすべて公開する展覧会です。
日本で最も歴史の長い博物館。国宝はもちろんのこと、東博の150年を象徴する展示は見どころが豊富です。巨大なキリンの剥製標本や、撮影可能な《見返り美人図》《金剛力士立像》も見られます。
会期 | 2022年10月18日(火)~2022年12月 |
住所 | 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館 平成館 |
時間 | 午前9時30分~午後5時 ※金曜・土曜日は午後8時まで開館 ※11月17日(木)より、木曜・日曜・祝日も午後8時まで開館 (ただし11月24日(木)を除く) ※総合文化展は午後5時閉館 |
休館日 | 月曜日 ※ただし12月5日(月)は臨時開館(総合文化展はご覧いただけません) |
観覧料 | 一般2,000円 大学生1,200円 高校生900円 |
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | 展覧会 公式サイト|https://tohaku150th.jp/ |
交通案内 | ●JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分 ●東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、東京メトロ千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分 |
音声ガイドナビゲーターは俳優の吉沢亮さん。ナレーターはアナウンサーの渡邊あゆみさんです。貸し出しカウンターは2階、展示室入り口の手前にあります。
国宝展のチケットは公式サイトまたはイープラスで購入できます。チケットは会期ごとに販売されますが、現時点ではすべて完売。特に会期後半の売れ行きは凄まじく、予約受付開始から数分でソールドアウトする人気ぶりです。
会場窓口での当日券販売はありません。
会期の区分 | スケジュール |
---|---|
期間① | 10月18日(火)~30日(日) |
期間② | 11月1日(火)~13日(日) |
期間③ | 11月15日(火)~27日(日) |
期間④ | 11月29日(火)~12月11日(日) |
これを受けて、本来は休館日としていた12月5日(月)に臨時開館が決定したり、11月17日(木)から木曜日・日曜日・祝日も午後8時まで開館したりと、さまざまな施策がありました。 ※ただし11月24日(木)を除きます。
期間ごとに展示替えが行われ、3回行けば国宝89件を全部見ることが可能です。作品について事前に知りたい人は、国宝の画像をデータベース化して公開しているアプリ「e国宝」をご参考に。
本展の見どころの1つ、刀剣。展示室には「国宝刀剣の間」が出現し、東博の国宝に指定されている刀剣全19件をまとめて展示。中でも下記の6振はオンラインゲーム「刀剣乱舞ONLINE」でキャラクター化されているもので、本展でコラボ企画をも実施しています。
- 三日月宗近(太刀)
- 大包平(太刀)
- 厚藤四郎(短刀)
- 亀甲貞宗(打刀)
- 大般若長光(太刀)
- 小龍景光(太刀)
オリジナルグッズとして、クリアファイルやアクリルスタンド、描き下ろしイラスト商品などが販売されています。
第1展示室を出た後、第2展示室に進む前にショップでお買い物を楽しめます。他ではなかなか見ない埴輪のぬいぐるみは複数パターンあります。他には、刀剣をモチーフにした「メタルブックマーカー(1,210円)」、「10」「89」の数字モチーフで“東博”を表す「1089アクセサリー(2,055円)」などを販売中です。
さらに、下記のコラボレーションも実現しています。
- サンリオキャラクター シナモロールオリジナルグッズ
- Noritake コラボグッズ
- Mika Pikazo(ミカ ピカゾ) コラボグッズ
10月18日(火)~10月30日(日)に来場した人には、「東京国立博物館の国宝カード」(全89種)をお一人につき1枚配布。また、10月中に観覧した人を対象にした「国宝スタンプラリー」の実施も行われました。
今まで東博によく来ていた人も、今回がきっかけで初めて東博を訪れる人も楽しめる催し物となっています。
本展を主催するNHKでは、国宝展に関連する番組を放送しています。
番組名や放送日時はNHK公式サイトからご覧ください。
単眼鏡(双眼鏡)の持参がおすすめです。予約制で展示空間も広いのでそれほどストレスなく鑑賞できますが、作品を近くで見るためには少し待たなければいけない場合もあります。そんなときに単眼鏡(双眼鏡)があれば、遠くからでも細かい部分までよく見えます。大きな作品が多いので、多少の人集りができていても間から覗くようにして見られます。
また、長時間じっくり見るなら歩きやすい靴が最適。
手荷物はロッカーに入れられます。ただし電子チケットを見せて入場した後は、そのまま展示室の入り口がある2階へ向かう動線。2階にもロッカーはありますが、数が少ないため1階で預けるのがおすすめです。
一度2階に上がってしまっても、チケット半券を見せれば再入場できます。ゆったり鑑賞したい方は事前にロッカーを利用しましょう。
せっかく国宝展に遊びに行くなら、他にもいろいろな場所に行ってみませんか。
上野には美術館が沢山あるので、他の美術館と同日に鑑賞できるのが嬉しいところ。おすすめプランを3つご紹介します。
国宝展を開催しているのは東京国立博物館の「平成館」ですが、東博には他にも「本館」「東洋館」などの建物があります。
これらの場所で開催している総合文化展にも足を運んでみましょう。また、現在は創立150周年事業の一環である『150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物』も話題になっています。
歩き疲れたり、お腹が空いたりしたら、レストラン・カフェで一休み。屋外のキッチンカーでも手軽に軽食を楽しめます。
国宝展を見に上野に行くなら、近くにある他の美術館とハシゴで鑑賞するのもおすすめです。リニューアルオープンした国立西洋美術館では、『ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』、東京都美術館では『展覧会 岡本太郎』が開催中。いずれもビッグタイトルで見応えも抜群です。
他にも上野には上野の森美術館や東京藝術大学大学美術館など、美術鑑賞を楽しめるスポットが豊富です。
上野恩賜公園は自然豊かで、春には桜の名所としても有名な場所です。今の時期は紅葉が見頃。特に何もしなくても、のんびりお散歩しているだけでリフレッシュに。
会場では、国宝について「世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるもの」と紹介しています。
そうした素晴らしい宝物を鑑賞しつつ、それらを守り抜いてきた博物館への感謝や驚きを感じられる展覧会です。
展覧会は12月11日(日)18日(日)まで。
※好評を受けて会期を延長。出品作品やチケット購入に関する詳細は公式サイトをご覧ください。
SNSでは「会期を延長してほしい!」という声が上がるほど話題を呼び、人気を博している本展。会期終了まで、まだまだ楽しみましょう。
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