愛知芸術文化センターで新感覚のデジタルアートパフォーマンス「0AR」を開催

愛知県名古屋市の愛知芸術文化センターでは、11月2日(土)よりイギリス拠点コンテンポラリーダンスによる新感覚のデジタルアートパフォーマンスイベント「0AR(ゼロ・エーアール)」をパブリックスペースで開催します。


愛知芸術文化センター発行フライヤー

AΦE(Aoi + Esteban)について

「AΦE(Aoi + Esteban, エーイー)」は、20年以上にわたり多くの定評あるダンスカンパニーでパフォーマンスを培ってきた中村葵と、エステバン・ルコックが結成したフィジカルシアターカンパニーです。

英国南東部ケント州を活動拠点とし、演劇体験の活気はそのままに、演者と観客をよりシームレスに繋ぐ手段として積極的にデジタルを創作に取り入れています。また、AΦEのスタジオA+E Lab(エーイー・ラボ)ではフィジカルからデジタルまで一貫した制作環境が整い、ワークショップなどを通して現代舞踏の枠を超えてダンスの裾野を広げる活動も行っています。

ARやVRを導入するなど、従来の舞台芸術の概念にとらわれないテクノロジーを駆使した作品で、前衛的かつ実験的な表現と構成が欧米を中心に高い評価を得ています。

©️AΦE

0AR(ゼロ・エーアール)とは

「0AR(ゼロ・エーアール)」は5カ国以上で26公演を実施した、AΦEの代表作ともいえる拡張現実ダンス作品です。

©️AΦE

ロンドンにある世界的に著名なダンス専門劇場「サドラーズ・ウェルズ劇場」から委託されて制作された本作品は、同劇場のアソシエイト・アーティストであるシディ・ラルビ・シェルカウイ、アクラム・カーン、作曲家ニティン・ソーニーと、イギリスの世界的彫刻家アントニー・ゴームリーとのコラボレーションによる2005年の画期的な作品「zero degrees」(ゼロ・ディグリース)を題材にしています。

「0AR」はAR(拡張現実)の技術を用いた作品で、鑑賞者は用意されたiPadを通して、現実世界に重ね合わせたCGのダンス・アニメーションや3Dの要素を取り入れた新感覚のダンス作品を体験します。映像や音楽に合わせて鑑賞者も自然と身体が動き、作品との一体感を得られます。

2018年の発表以降、彼らの本拠地イギリスはもとよりフランス、ドイツなどヨーロッパ5カ国以上の12都市、15会場で26公演を巡回し、4,212人の観客を動員しました。会場に用意されたiPadとヘッドフォンを用いて体験する気軽さと、言葉を超えたパフォーマンス画像は子供から大人まで幅広い層が驚きとワクワクを体験でき、今もなお反響が続いています。

©️AΦE

『0AR』は、テクノロジーを使って観客を作品の中心に持ってくる、という私たちの創作活動で一番探求している事に対するひとつの答えです。そのため、技術パートナーのエムブリオニックと一緒に、私たちが想像したものを実現するためのクリエイティブな解決策を探し、テクノロジーを私たちの特定のニーズに合わせて変化し制作していきました。私たちの意図は、決してゼロ・ディグリース舞台公演のデジタル版を作ることではありません。テクノロジーの限界に挑戦することで、作品を完成させ、観客の参加の要素を盛り込むことができました。

私たちは常に、テクノロジー、振付、観客の間に適切なバランスを見出すという課題を追求しています。サドラーズ・ウェルズ劇場から与えられた「ダンスの名作を題材に、新しいテクノロジーを使った作品を作る」という課題に挑戦する背中を押してくれたのは、この点でした。そして、『ゼロ・ディグリース』はまさに傑作。アクラム・カーン氏とシディ・ラルビ・シェルカウイ氏には、彼らから受けた特別なインスピレーションとサポートに感謝したいと思います。このプロジェクトに取り組めたことは光栄でしたし、『0AR』に対するお客さまの温かい反応を見ることができたことは、現在も続いている大きな成果です。


クリエイター「AΦE(エーイー)」より本作品について

0AR Trailer動画を見る

愛知公演の見どころ

11月2日(土)から4日(月・休)まで、愛知芸術文化センターの2階フォーラムII(パブリックスペース)で開催します。約10分間で最大5名が参加可能で、備え付けのiPadとヘッドフォンを使用してダンス作品の拡張世界をお楽しみいただけます。

iPadは複数でシェア可能なため、ご家族・ご友人とも同時で作品体験ができます。

※参加費無料
※予約不要(当日受付)
※お子様連れもお気軽にお越しください。
※今回、クリエイターの来日はございません。

また、本イベントはアート体験をしながら、久屋(栄北)の街の特徴や親しみが持てるポイントを再発見できる「久屋ぐるっとアート」のプログラムとして開催します。この秋は街をぐるっと回遊しながら、一風変わった芸術を体験してみてください。

0AR 体験イメージ
©️AΦE

iPadを使って、飛び出すダンサーと遊ぶ新感覚のアート体験を。小さなお子様から大人まで楽しめるAR(拡張現実)の短編ダンス作品です。5カ国12都市15会場を巡回し、大反響を呼んだ体験をぜひお楽しみください。

開催概要
公演名「0AR(ゼロ・エーアール)」(芸術監督:AΦE(エーイー))
日時2024年11月2日(土)〜2024年11月4日(月・休)
会場〒461-8525 名古屋市東区東桜 1-13-2 愛知芸術文化センター2F フォーラムII パブリックスペース(西玄関付近)
時間11:00〜16:00
※13:00〜14:00は休憩で受付のみ
※1回の体験時間は約10分
入場料無料
※当日会場にて先着順に受付します。
※おひとりでも、ご家族、ご友人と一緒でも体験できます。
TEL052-955-5506(10:00~18:00)
URLhttps://www-stage.aac.pref.aichi.jp/event/detail/20241102.html
交通案内https://www.aac.pref.aichi.jp/access.html
主催愛知県芸術劇場
助成文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等機能強化推進事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

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