【旅ルポ】京都府京都市で、アートと伝統文化と刀剣聖地巡りをする旅

千年の都、京都。その美しい景観は、日本の歴史と伝統を今に伝えています。この古都には、数多くの史跡や神社仏閣が存在し、歴史や刀剣のファンにとってはまさに聖地巡礼の地。

蒸し暑い6月の日、京都市内のアートを軸に街中を周遊する旅へ。古典から現代アートまでを鑑賞しつつ、歴史の舞台となった場所で、日本の伝統文化の奥深さを感じてみませんか。

代表的なミュージアムの一つ、京都市京セラ美術館。

京都市京セラ美術館は、多様なジャンルの展覧会を常に開催し、市民に開かれた美術館として親しまれています。2020年にリニューアルオープンし、より美しく快適な空間に生まれ変わりました。

クラシカルな建築はそのままに、最新の設備を備え、バリアフリーにも配慮した設計に。コレクション展に加え、国内外の著名な作家の企画展も開催され、常に新しい発見があります。

美術ジャンルも多岐にわたり、アート初心者から上級者まで幅広い層を楽しませます。

屋上からは、敷地内に広がる日本庭園や遠景の眺望を。

鑑賞の休憩は、ミュージアムカフェ「ENFUSE(エンフューズ)」で。所蔵品をモチーフにした特製生菓子とかぶせ茶のセットでは、京菓子司「金谷正廣」によるコラボ和菓子を堪能して。

京都国立博物館、京都国立近代美術館であらゆるジャンルを網羅

京都国立博物館は、京都の歴史と文化を伝える貴重な文化財を数多く所蔵する、日本を代表する博物館の一つ。平安時代から江戸時代の京都を中心とした文化財を幅広く収集・保管・展示し、その内容は多岐にわたります。国宝や重要文化財も多数含まれており、日本の美術史を辿る上で欠かせない存在です。

あいにくの雨でも趣ある佇まいを見せる京都国立博物館

敷地内では、茶室「堪庵(たんあん)」の外観も見学できます。

日本の近代美術を幅広く紹介する京都国立近代美術館は、絵画、彫刻、工芸、写真、映像など、様々なジャンルの作品を約13,000点所蔵し、そのコレクションは日本美術の近代化の過程を辿る上で貴重なもの。特に、京都を中心とした西日本の美術作品に力を入れています。

ミュージアムカフェ「café de 505(カフェ・ド・ゴマルゴ)」は、展覧会のチケットを持っていなくても入店できます。数量限定のパフェを注文すると、美術館のロゴが入ったクッキーが。

民藝好きにおすすめの河井寛次郎記念館

河井寛次郎記念館は、陶芸家・河井寛次郎の旧自宅兼工房を公開する施設です。民藝運動にも尽力した河井の美意識が息づく建物は、自身が設計し、飛騨高山の民家を参考に建てられました。

和館、洋館、画室、陶房、登り窯などから構成される建物は、レトロ建築好きも必見。吹き抜けのある開放的な空間や、河井がデザインした家具、蒐集品などが展示され、当時の暮らしを垣間見ることができます。「暮しが仕事 仕事が暮し」という言葉を残した河井寛次郎。彼の生活と美学が一体となった空間は静かで落ち着いた雰囲気の中で、訪れる人に温かい安らぎを与えてくれます。

他にも、細美美術館、樂美術館、福田美術館、泉屋博古館など、京都はミュージアム好きに嬉しい旅先です。

アートギャラリーも見逃せない。商店街の「DELTA」

芸術文化が栄える京都市内は、アートギャラリーも点在。伝統工芸から現代美術まで、その振り幅の大きさにも驚かされます。昔ながらの商店街、出町枡形商店街にある「DELTA」は、国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE」の常設ギャラリーとして、写真芸術の魅力を発信する拠点です。国内外の著名な写真家の作品が展示され、写真表現の多様性に触れることができます。

展示を見ながら食事ができるビストロギャラリーでもあり、コーヒーやランチメニューを頂きながら、ゆっくりとアート鑑賞を楽しむことができます。長期滞在をするなら、宿泊も。

古都の寺社仏閣巡り。総本山・智積院へ

京都といえば寺社仏閣巡り。金閣寺や銀閣寺、伏見稲荷神社、八坂神社、清水寺、南禅寺など、由緒あるお寺や神社を巡っているだけで一日が終わってしまうくらい。そのラインナップにぜひ加えていただきたいのが智積院。真言宗智山派の総本山であり、京都の東山に佇む歴史ある寺院です。

特に、庭園は国の名勝に指定されており、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。また、襖絵や障壁画など、数多くの文化財が残されており、その美しさは息をのむほど。特に、長谷川等伯・久蔵親子が描いた「桜図」「楓図」は国宝に指定されており、智積院ではそのレプリカを見ることができます。

歴史上の出来事が数多く起こった京都で、刀剣聖地巡り。

PCブラウザ&スマホアプリゲーム『刀剣乱舞ONLINE』には、所蔵元が京都にあるゲームキャラクター(刀剣男士)が数多く登場します。また、ゲームやメディアミックス作品には京都市内の名所が登場したり、キャラクターの来歴に京都が深く関わっていたりと、聖地巡りがしたくなる情報が盛り沢山。その一部をまとめました。

※『刀剣乱舞ONLINE』に登場する刀剣男士名で記載しています。

北野天満宮日本刀「髭切」を所蔵。『映画刀剣乱舞-黎明-』のロケ地。
大覚寺日本刀「膝丸」を所蔵。
建勲神社日本刀「宗三左文字」を所蔵。織田ゆかりの刀剣に関する授与品を用意している。
豊国神社日本刀「骨喰藤四郎」を所蔵。
粟田神社三条と粟田口にゆかりがある。
藤森神社かつて日本刀「鶴丸国永」を神事で使っており、現在はその写しが奉納されている。
花山稲荷神社能「小鍛冶」に登場し、日本刀「小狐丸」と関連が深い。
本能寺日本刀「薬研藤四郎」「実休光忠」の復元刀を所蔵。
壬生寺新選組と関連が深い。
源光庵ミュージカル『刀剣乱舞』の「千子村正 蜻蛉切 双騎出陣 〜万の華うつす鏡」に、寺院内の「悟りの窓・迷いの窓」がモチーフとして登場する。

他にも、新選組の「池田屋事件」のエピソードに登場する三条大橋、聚楽第の関連史跡、豊臣秀吉ゆかりの高台寺など、見どころが尽きません。

城郭巡りも。元離宮二条城へ

二条城は、歴史好きは必見の名城。江戸時代の徳川将軍家の平城であり、世界遺産に登録されている壮大な建造物です。四季折々の美しい景色を楽しむことができる庭園も美しく、二条城内の大休憩所では日本刀の展示も見られます。

京土産は定番から、とっておきまで。

古都の風情が色濃く残る京都。その歴史と文化は、お土産にも深く息づいています。

定番の八ツ橋は、京土産の代名詞。柔らかい食感の生八ツ橋も人気です。より伝統にこだわるなら、老舗和菓子店巡りもおすすめ。喜ばれる抹茶スイーツの代表格として、マールブランシュの「茶の菓」も見逃せません。

京野菜を使った漬物も、京都ならではの味覚。すぐき漬や賀茂茄子など、個性豊かな味わいが楽しめます。美容が好きな人には、「よーじや」のあぶらとり紙やハンドクリーム、肌に優しい化粧水はいかがでしょう。伝統工芸品も数多く、京友禅や西陣織、清水焼などは日本の美意識を伝えてくれます。

お土産選びは旅の醍醐味の一つ。記憶に残る、とっておきの京土産を見つけてください。

京都は魅力いっぱい

京都市の美術館で現代アートに触れ、寺社仏閣で歴史と文化に思いを馳せ、刀剣にゆかりのある場所を巡ることで、日本の美意識や歴史観を深く感じることができたのではないでしょうか。

京都には、まだまだ多くの魅力的な場所が存在します。何度も訪れることで、新たな発見や感動が生まれるはず。ぜひ、自分だけの京都の楽しみ方を見つけていただけたら幸いです。

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