画像出典:旅の手帖「旅の手帖 2024年3月号 桜前線を追いかけて」
株式会社交通新聞社が出版する雑誌『月刊 旅の手帖』(2024年3月号)にて、さつま瑠璃が特集記事を執筆いたしました。
特集2で、岐阜県高山市の渋草焼(しぶくさやき)と小糸焼(こいとやき)を取材しました。やきもの、と言えば美濃焼・有田焼・備前焼など有名な伝統工芸が沢山ありますが、他にも地域と深い結びつきのある器が全国各地で作られていて、それらと出会いにゆく旅の形を提案しています。
冬の初め、フォトグラファーのyOUさんと一緒に高山市を訪れました。
初めは渋草焼の窯元を訪ねて、明治時代から続く歴史ある木造建築の陶房へ。渋草焼の魅力を一言で表すなら「丈夫さ」と「美しさ」。その所以がが伝統を守り続ける姿勢にあることと、職人技の素晴らしさに心打たれました。少し青みがかった白色のつややかな磁器は本当に美しい。
駅を挟んで反対側にある直営店では、器のほかにイヤリングやゴルフマーカーなど多彩な商品がずらり。近頃人気があるという、金継ぎの受付もしていました。
続いて取材した小糸焼は、美しい青色と手ざわりが印象的。青の色味もひとつではなく、鮮やかなブルーから灰色がかった青色まで様々で、直売店に並んだ器はひとつひとつが個性豊かでした。
看板商品でもあるお花型のコーヒーカップや、部屋に置きたくなる小さな一輪挿しの花瓶も素敵。自分と世代の近い誠さんのお話を聞いて、お仕事への向き合い方に身が引き締まる思いにもなりました。冬の陽光が差す窓辺のろくろで、次々と器が作られていく様子が記憶に残っています。
高山のお土産に、是非。
『旅の手帖』2024年3月号は、主に2つの方法で入手できます。公式サイトにも試し読みページが掲載されていますので、中身を見てみたい人は是非ご覧ください。
- 全国の書店で購入する
- ネット書店から注文する
Amazonでは電子書籍(Kindle)版もすぐにご購入いただけます。
高山駅から少し歩くと「古い町並み」が広がり、風情ある町並みを楽しめます。酒蔵が沢山あるので、日本酒好きの人にもおすすめ。食べ物はやはり飛騨牛。すき焼きやしゃぶしゃぶなどが色々なお店で食べられます。郷土料理の朴葉味噌(ほおばみそ)も外せない美味しさ。
周遊は車があると便利で、少し走らせると「光ミュージアム」などに行けます。お土産はレトルトの「鶏(けい)ちゃん」と、栗きんとんのお菓子を買いました。
特急ひだに乗って名古屋や富山にもアクセスできる立地、山の自然豊かな旅路に心安らぎます。
日本の伝統や工芸品を取材するのは、挑戦してみたかったことのひとつ。旅の雑誌でお仕事ができたことも光栄に思います。取材が決まる前は磁器と陶器の違いも分かっていなかったので、「こうやって絵付けをしているんだ」「こんなふうに焼くんだ」と、美術品としてやきものを見るときの解像度が上がったのも嬉しいです。
取材先の皆様、そして『旅の手帖』編集部様、この場ではございますが、心より御礼申し上げます。