第21回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンスの成果展を開催

2024年2月23日(金・祝)から2024年3月3日(日)まで、株式会社西日本新聞社と福岡アジア美術館は共催事業として、第21回福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンスの成果展 2023『都市の現象学―いったい何が私たちの未来をこれほど不確かで、魅力あるものにしているのか』を実施します。

福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンスとは何か

この事業は、海外・日本・福岡のアーティストが福岡を訪れ、滞在制作を行う取り組みです。福岡とアジア、市民とアートに携わる人々が、互いに理解し、共に創造し、発信していくことを目指します。2023年度は滞在期間を第1期から第3期に分け、8組9名のアーティストが滞在制作を行いました。

アーティスト・滞在制作作品

第3期には、メイタオ・チュ(ロンドン/深圳)、川辺ナホ(ハンブルク/東京/福岡)、花田智浩(福岡)が参加。3名のアーティストは1月から福岡の様々な場所を訪れ、人々に出会い、そのときの感触を確かめながら表現や思考を紡いできました。

急速に変わりゆく都市のなかで、アーティストたちを捉えて離さなかったものとは何か。本展ではArtist Cafe Fukuoka福岡アジア美術館の2会場に、アーティストたちの活動成果の一端をインスタレーション作品などで発表します。

メイタオ・チュ〔曲美陶〕 Meitao Qu

メイタオ・チュ

1996年、深圳(中国)生まれ、ロンドン在住。
国家などの公的なアイデンティティを巡る言説や、その際に生まれるイメージを考察。テーマパークや想像上の物語をテーマに、ミニチュア玩具などを使って「進歩」の象徴である都市景観を遊び心交えて表現する。

滞在制作作品について

歴史ある博多旧市街と再開発が進む天神には、福岡のブランディングに関する二つの現象、すなわち過去と未来が拮抗し、国際化と「ふるさと」をめぐる言説に体現される二面性を読み取ることができます。市内の建設現場は、過去と未来の狭間にある現在を映し出しています。こうした時代の変遷を作品に取り込み、かつて存在したものと近い将来存在しうるものとの緊張関係を考察しています。

新作のためのプラン

川辺 ナホ Naho Kawabe

川辺 ナホ

1976年生まれ、ハンブルク(ドイツ)、東京在住。
映像、インスタレーション、立体、ドローイングといった表現手法を横断しながら制作。主に「炭」というマテリアルを歴史的、社会文化的にリサーチし、個人の体験と重ね合わせながら現在の社会構造を照射する。

滞在制作作品について

 炭素のみで構成されるカーボンナノチューブや、姪浜で見つけたボタ山で自然焼成されたシャモット(粘土を焼成したもの)など「炭」にまつわる事柄を幅広く調べています。福岡の街のリズムと自分を合わせたり、ときにはずらしたりしながらリサーチしていると、物事が思わぬ所に着地していきます。アーティストがリサーチするとはどういうことか。その可能性を手探りしながら制作しているところです。

新作のためのアイディア・スケッチ

花田 智浩 Tomohiro Hanada

花田 智浩

1986年生まれ、飯塚市在住。
写真をツールとして、目に見えるものの中にある見えないものを映し出し、再構築してきた。ルーテインによって引き起こされる思考停止に疑問を投げかけ、日常生活の中で見過ごされるものに光を当てる。

滞在制作作品について

 学生時代は、何かあったらよく天神に出かけていました。天神に行けば何かある。何かあれば天神に行こうと、友人と出かけていた事を思いだします。再開発による天神の移り変わる都市風景について関心があります。その土地が持っていた特徴、人々の記憶、歴史のリサーチを行い、多様な視点を織り交ぜながら作品を制作します。

新作のためのプラン
展覧会概要
会期2024年2月23日(金・祝)~2024年3月3日(日)
住所〒810-0043 福岡県福岡市中央区城内2-5 Artist Cafe Fukuokaギャラリー/グランド・スタジオ
〒812-0027 福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7・8階 福岡アジア美術館8階 交流ギャラリー
時間※会場によって異なります
休館日※会場によって異なります
主催福岡アジア美術館
共催西日本新聞社
URLWeb:https://faam.city.fukuoka.lg.jp/residence/#link-page-01
Instagram:https://www.instagram.com/faam_air/
ご案内

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